武漢閉鎖!新型コロナウイルス肺炎で日本政府がANA機によるチャーター機派遣へ
目次
※画像はFNN.jpプライムオンライン公式Twitterより、新型コロナウイルスの蔓延が本格化!
1/28(火)追記:チャーター機派遣が延期へ
武漢市で新型コロナウイルスが蔓延
昨年12月中旬頃より感染が確認された新型コロナウイルス、徐々に感染者拡大も中国政府が公表を遅らせた結果、各国は効果的な対策を取ることなく2020年へ突入。
中国をはじめとするアジアの旧正月シーズン突入と同時に、武漢市をはじめ中国の都市から世界各地へと大移動開始。
日本を含めたアジアにとどまらず、各大陸の国々でも感染者が出ています。剛腕を発揮したのが強権政治で知られるフィリピンのドゥテルテ大統領、中国人観光客を全員中国へ送り返す措置を取っています。
当事国でありながら後手に回っていた中国政府も1月23日にようやく武漢市を封鎖。空港、鉄道、道路をストップして人民の移動を制限しています。
取り残された数百人にも上る邦人が身動きが取れない状態へ。ついに日本政府は中国政府と交渉を開始、28日にも武漢へチャーター機を派遣することが濃厚となっています。
武漢市に取り残された邦人をチャーター機で救出へ!
日本政府は1月28日にも中国の武漢市へチャーター機を派遣し、これまで連絡が取れた邦人約430名の内希望者全員を帰国させる準備を進めています。
チャーター機を担当するのはANAで、2015年12月より成田ー武漢線を定期運航させています。現在武漢市空港へは閉鎖状態にありANAの定期運航便が運休状態ながらこれまでの実績から機材確保やノウハウもANAが最適です。
武漢市に残る駐在員,記者、旅行者など仮にも希望者全員を乗せた場合は無償となる見込みで日本への到着後は家族との面会は許されず、1週間以上隔離されることが濃厚となっています。
潜伏期間あり!日本帰国後には隔離?
隔離されるであろう理由としては新型コロナウイルスには潜伏期間があり、1週間以上経ってから発症する可能性があります。
少なくとも1週間以上隔離して潜伏期間のリスクが消えてからの帰宅となり、念のため外出は避けてしばらくは自宅から出ずに経過観察する必要があるでしょう。
現在新型コロナウイルスは1日600人のハイペースで感染者が増えており、かつて世界を震撼させた新型肺炎SARS以上の感染力であることは明白です。
春節中!終息まで8カ月のSARSよりも深刻な事態に?
2002年12月頃より蔓延した新型肺炎SARSは収束まで約8カ月かかっています。新型コロナウイルスはSARSの10倍以上の感染力と言われており、SARS以上に深刻なウイルス。
SARSは日本人への感染は見られなかったものの、新型コロナウイルスは武漢市在住の60代の日本人男性が感染しています。
1月26日現在、日本国内では4例の新型コロナウイルスの感染が確認されており、いずれも中国から訪れた中国籍の人でいずれも武漢在住及び訪問した人物。
現在中国は春節と呼ばれる旧正月休暇中で大勢の中国人観光客が日本を訪れています。潜伏期間を考慮すると更なる感染者が出る可能性が非常に高く、日本政府には早急な対策が求められています。
さいごに
SARSが大きく話題になった2003年頃、偶然にも上海近郊にへ滞在しています。
当時も街は大きなパニックとなり休日でも上海の繁華街はゴーストタウン化、マスクが品薄となったのを記憶しています。
結果として広東省や北京と比べて上海では大きくは蔓延せず、日本人への感染者が1人も出なかったことを考えるとSARSの感染力はそれほど高くなかったと言われています。
新型コロナウイルスも人から人へと移ることが確認されており、1~2メートル以内の距離で30分程度過ごした場合には濃厚接触となり感染リスクが高くなります。
念のため外出時にはマスクを着用し、中国人観光客が訪れる観光地へは行かず、帰宅後はうがいと手洗いを徹底する必要があるでしょう。
追記:チャーター機派遣延期へ
中国政府との調整遅れにより、28日中のチャーター機派遣は延期が決定。
政府は28日夜にチャーター機が武漢へと送り、29日午前8時半に約200名の邦人を乗せたチャーター機が羽田空港へ到着しています。
バスで全員が国立国際医療研究センターへ移動後、ウイルス検査を行い検査結果が出るまでは宿泊施設で待機する形になり、全ての項目に異常がなければ帰宅へ。
尚、最新の情報ではチャーター機へ搭乗した移動費用として1人あたり8万円+税を徴収する方針としています。