苦しい懐事情?AirAsiaがUnlimited Passを発売した理由を考察
目次
※エアアジアのプレスリリースより、破格の1年間乗り放題パスに日本国内でも爆売れ
速報!規約違反者はUnlimitd Passが無効?
エアアジアが1年間乗り放題のアンリミテッドパスを販売へ
2月29日、エアアジアは1年間エアアジアの対象路線が乗り放題となるUnlimited Passを発売して世界を驚かせています。
尚、完全無料で乗り放題になるわけではなく空港使用料等は請求されますが、1区間あたり2,000円〜3,000円。例えば羽田〜クアラルンプ往復は約6,000円で購入することができます。
パスの販売価格は499MYR(約13,000円)と破格で3月7日まで販売予定。利用上の注意点はいくつかありますが、最大の注意点としてはマレーシア在住者向けである点。
規約が曖昧な上に、日本からでもVPN設定をマレーシアにすることで簡単に購入できてしまうため、販売開始と共にマレーシア国内外で飛ぶように売れています。
日本でも爆売れ!なぜエアアジアはアンリミテッドパスを販売した?
新型コロナウイルス情勢が大きく関係していると言われています。
Covit-19の情勢悪化によって航空業界は大不振に陥っており、アジア全体で搭乗率が激減中。到底利益が見込める状態ではなくなっており各社で運休が相次いでいます。
エアアジアも例外ではなく、厳しい懐事情を補うためには早急な資金が必要になっており、起死回生の資金獲得策として乗り放題パスのUnlimited Passが販売されたのではないかと見られています。
無謀なUnlimited Passは利益を生む?
一見無謀とも見えるアンリミテッドパスですが、利用者からは空港使用料等を徴収しているため空席で飛ばすよりかは遥かにマシです。
そして搭乗に際し一定の乗客は有料オプションを購入します。実はこの有料オプションこそがLCCにとっては大きな収入源になります。
機内食、座席指定、受託手荷物、アメニティに至るまで全てが有料オプション化されており、日中の7時間を超えるフライトでは機内食や飲み物が飛ぶように売れます。
乗り放題パス保有者からも一定の利益が見込めるため、練りに練られた巧みな販売プログラムなのではないでしょうか?
なぜ規約が曖昧?実質日本からの購入をストップせず
利用規約にはマレーシア在住のエアアジアBIG会員に販売と明記されていながら、購入の際に住所やビザを証明する必要もなく数分で購入できてしまいます。
仮にマレーシア在住者限定に販売するつもりであれば、規約を明確化するはずですが、明確化しなかったことからも海外からの購入を黙認しているとも考えられます。
資金獲得が目的ならば無制限に販売すべきだとする声も聞かれますが、売れすぎて収拾がつかなくなるリスクを回避する狙いもあったのでしょう。
Unlimited Passは無事に使える?
今回Unlimited Passの爆売れにより、今後正式に海外向けとして追加販売されるか大きく注目されています。
マレーシア在住者向けの販売のため、たとえ欲しくても購入を控えていた人々も大勢います。購入しなかった或いは購入できなかった人々の中には快く思っていない人々も多数。
既にネット上では「規約違反で無効になる」「搭乗を拒否されたら終わり」といった不安を煽るようなネガティブキャンペーンも出始めています。
エアアジアとしては海外からの購入者を規約違反として締め出してしまうと、リピーターからの信用を著しく失う事態にもなり得るため、結局のところは在住者確認等はせずに搭乗を黙認していくのが濃厚でしょう。
さいごに
Unlimited Passは一見無謀な資金獲得作戦にも思われますが、全ての区間が無料対象ではないため対象外区間迄のチケットが相乗効果で売れ、販売活性化も期待できます。
そして購入者全てが必ずしもフル活用するとも思えず、新型コロナ情勢による海外旅行自粛ムードもあって宝の持ち腐れとなる可能性もあり、実に巧妙な販売戦略ではないかと思います。
速報!予定より早くエアアジアの Unlimited PassがSOLD OUT!売り切れへ!
3月7日(土)午後21:55時点でSOLD OUTと表示されています。
売り切れたのは恐らく日本時間21時40分頃でマレーシア時間では20時40分と予定より3時間20分も早く売り切れたことが判明しています。
締め切りが迫り想定を超えるスピードで爆売れしたため、急遽エアアジア側は販売にストップをかけたのではないでしょうか?
購入出来なかった方々にとって売り切れは非常に残念かと思いますが、規約ではあくまでマレーシア在住者向けに販売されている乗り放題パス。
万が一搭乗できない事態となれば購入しなくて良かったとの結果になる可能性も0ではないでしょう。