同調圧力?バイリンガールちかさんがクアラルンプールから日本帰国で炎上へ
目次
YouTubeバイリンガール英会話より、炎上知らずの人気ユーチューバーがなぜ叩かれた?
バイリンガールちかさんが炎上へ
登録者数160万人を超える人気の英会話ユーチューバー「バイリンガール英会話」のちかさんが炎上したことで話題になっています。
これまで炎上知らずで好感度抜群のユーチューバーに一体何が起こったかというと、ロックダウン中で知られるマレーシアのクアラルンプールから帰国予定を報告をした動画が炎上の発端。
コメント欄には「コロナ情勢で一時帰国→マレーシア再入国→帰国を繰り返すのは無責任」「インフルエンサーの自覚が足りない」「ご家族の健康面が心配、帰国を考え直して」といった反対意見が大半。
炎上要因①一時帰国→再入国→帰国は無責任?
SNSの更新を確認する限り、ちかさんがマレーシアへ再入国したのは2月25日前後。
この時点ではマレーシア経済や国際線はほぼ正常化されており、2月下旬時点でマレーシアを含めてヨーロッパ各国の累計感染者数は少例。
その後、瞬く間に欧米に感染が広がってマレーシアを含んで現在では世界中の国々でロックダウン化が加速しています。
2月下旬時点で恐らくここまでの事態を予想できた者はおらず、親族の結婚式とノービザのリセットを兼ねて一旦帰国して、マレーシアに再入国をした行動についても何ら落ち度がなく、時系列的にも無責任だと問い詰めるのはあまりにも見当違い。
当時はまだGW前には終息へと向かうだろうと楽観的な予測も強く、毎年恒例の2月、3月頃の航空券安売りセールでは4月下旬以降のチケットがかなり売れていた時期でもあります。
炎上要因②マレーシアから日本入国は危険?
3月18日より事実上のロックダウン状態が続くマレーシアでは4月9日時点の累計感染者数は約4,000人。
非常に厳しい外出禁止令もあって感染リスクは極めて低く、日本へウイルスを持ち帰る可能性は限りなく低いとみて間違いありません。
現在東京では連日100人前後の新規感染者数を出しており、どちらかといえば国民の自粛意識が低すぎる日本国内の感染リスクが大。
既に3週間以上自粛生活をしているちかさんより、日本国内で批判的なコメントをしている人の方が残念ながら感染している可能性が高いのかもしれません。
TV番組「シンソウ坂上」にマレーシアから衛星生出演したGACKT氏が日本国内の現状を次のように語っています。
日本は狂ってる、こんな状況で人が出歩く日本は他国と比べて遅れている、危機感が低いと思われても仕方ない
本当取り返しがつかない事になる前に一人一人の意識を変えないと
日本国内がこんな状況ではリスクが伴うことは間違いないですが、既に3週間以上厳しいロックダウン生活を経験したちかさんは生半可な気持ちではなかったことは確かです。
マレーシアに残るべきだったとする無責任な意見も多いですが、滞在を延長したところで状況が好転する保証はなく、状況が悪化したら「なぜもっと早く帰らなかったのか」と批判されるのがオチ、有事の際にチャーター機など代わりに手配できる者もいないでしょう。
炎上要因③インフルエンサーの自覚?叩かれて当たり前?
英会話ユーチューバーとしては草分け的存在で事務所に所属して書籍や企業との広告タイアップも増え、もはやユーチューバーの枠を超えつつあるちかさんですが、あくまで私人であり半素人。
YouTube動画にしても収益は発生するものの、閲覧者には基本的には無料でコンテンツが提供されており、ユーチューバーの一挙手一投足にまで口を出すのはお門違いでしょう。
帰国報告の動画では帰国後にオンラインイベントが告知もされたことで批判も上がっていますが、社会的生活を維持するための仕事であり、収益にまでケチをつけられてしまうのはあまりに理不尽です。
同調圧力?ストレス解消?炎上を招いたデマを分析!
◇マレーシア再渡航は3月上旬?
→ツイートによると2月14日帰国、2月25日入国が有力で3月ではない。
◇コロナ騒ぎの中マレーシアに戻った?
→当時日本国内は自粛ムードは全くなく、大多数は能天気でコロナ騒ぎがあったとは言い切れない時期。
◇コロナ大流行中のマレーシアに行った?
→3/1発表のマレーシア国内の感染者数は28人であり、2/25入国時点では大流行とはいえない。
◇戻った時点で・・・?
→「またマレーシアに戻った時点で・・」と批判が繰り返されていますが、再入国動画では疑問を呈するコメントなく、そのとき「あえて言わなかった」というのも後付け論。
◇出国時点で渡航自粛要請があった?
→外務省の渡航自粛要請は3/25
◇マレーシア帰国を決意も、なぜすぐに再入国?
→配信動画でもわかる通り、再入国は既定路線。あくまで一時帰国で親族の結婚式参加とノービザのリセットが目的。
◇ウイルスを持ち込まないで?
→マレーシアは約3週間前からロックダウン中で外出禁止が科されており、日本よりも断然低リスク。日本の感染拡大は満員電車、お花見、格闘技イベントなど自粛不足が主な原因。
◇コロナがひどくなったから日本に帰る?
→ウイルスの抑え込みが進むマレーシアより日本が今まさに感染拡大のピンチ、帰れるときに帰るが正解。
「一億総コロナ評論家」
一億総コロナ評論家ともいえる異常な事態で誰もが自分の持論が正しいと無責任に主張してしまいがち、SNS上やYouTubeコメント欄では炎上へと導くためにこのような悪意のあるデマも飛び交っています。
「自称医者」
自称医者も散見されますが、ご存知の通り医者とて全く見当違いな主張を繰り返しており、コロナ問題については全くの素人です。むしろ間違った見識を広めてしまっている感さえあります。
「後付け論や結果論」
事実として3月上旬時点ではアメリカやヨーロッパではまだ感染者は少例で、今後爆発的に蔓延するなどと予想をできた者はおらず、ネット上で発せられる発言のほとんどは後付け論や結果論。
「駐在員や留学生ならわかる」
よくある論調としては駐在員や留学生なら「わかる」けど、観光ビザで「遊び」で行くのは「無責任」といった謎のルール。全ての者に平等に渡航する自由があり、赤の他人に厳しい価値観を押し付けるのは「同調圧力」であり疑問が残ります。
「地方の実家に帰るのを我慢している」
東京から地方の実家に帰ることができない、みんなも我慢してるんだからあなたも今は動かないでという意見もズレており、物理的に帰ることができる国内と、滞在日数に限りがある上に帰れなくなる可能性がある海外を一緒にするのは無理があります。
「我々が自粛してるのに呑気に海外なんか出掛けてるのは不謹慎」とストレス解消の免罪符のように集団で叩いてしまう風潮はイジメのようで非常に残念です。
さいごに
日に日に緊迫感が増すコロナ情勢、海外で暮らす日本人の多くは落ち着いてから日本へ帰国をしようと考えている人も多数いたと思います。
しかし状況は好転するどころか、日々悪化する一方で日本に家族を残している海外生活者が家族を守るためにリスクを選んで帰国を選択するのは当然。
今回の炎上劇の救いとしては、国際感覚に優れた良識派も多数おり「叩きすぎ、ストレス解消になってないか?」「不測の事態に備えて帰国を選ぶのは仕方ない」「無事に帰ってきてください」といった暖かい言葉こそが本物のファンだと言えるでしょう。