なぜ国籍不明者が多い?ウイルス感染者の3分の1が外国人は都市伝説で確定へ
目次
マレーシアからの帰国で大バッシングを受けたバイリンガールのちかさんも帰国者差別を受けた1人
ウイルス感染者の国籍不明問題が議論へ
SNS上で頻繁に議論されているのが、新型コロナウイルス感染者の国籍不明者問題。
都道府県や政府から発表される感染者数の内訳で国籍不明者があまりにも多いため、国籍不明者=外国人ではないかと批判の的へ。
日本初の感染は中国人観光客のツアーから持ち込まれたことが濃厚なため、ウイルス感染は海外からという固定観念が生まれてしまっています。
国籍不明者がこれほどまで膨れ上がった要因として、都道府県によってプライバシー保護の観点で国籍の集計を行なっていないのが真相。
国籍の集計をやめたのが真相?
SNS上では国籍不明者=外国人だと決めつける発言が相次いでいますが、外国人ヘイトを煽るための卑劣なデマであり都市伝説であることが濃厚。
事実として、菅官房長官は「感染者の増加により、東京都をはじめ一部自治体から個別の陽性者属性に関する情報は報告されておらず、(国籍不明者)のほとんどは日本人と聞いております」と発言しています。
国籍不明者=外国人だと煽る連中は、反中や反韓を高めるネット右翼活動の一環として事実とは異なる都市伝説を主張してるに過ぎません。
外国人差別?日本人特有の責任転嫁気質が根底にあり
古来より戦時下や災害時には外国人が井戸に毒を入れたなど、外国人ヘイトを煽る日本人特有の問題行動が発生しています。
愛国心を高めるために外国人ヘイトを煽ることは昔から利用された常套手段であり、最近では東日本大震災の際に外国人が被災地で略奪行為をしているという真偽不明のデマも拡散されました。
事実としては外国人に限らず、日本人も店舗荒らしやATM荒らしをしていたとされており、災害時の無秩序状態では真相は闇の中でしょう。
そして現在では日本の空港検疫の水際対策は徹底されており、感染の中心は自粛を怠って縦横無尽に遊びまわる日本国内の若者に問題があります。
海外からの帰国者や入国者がウイルスを日本国内に持ち込むリスクはもはや小例にもかかわらず「日本にウイルスを持ち込むな」と外国人に感染リスクありと主張するのは愚の骨頂。
バイリンガールも被害?感染の温床は日本国内にあり!
6月下旬より日本国内の県外移動制限も緩和され、経済の活性化の為に政府主導によるGo Toトラベルキャンペーンが計画され、国内旅行が推奨されています。
7月現在、東京の新規感染者数は連日200人〜300人報告されており、感染の中心は首都圏にあり全国各地へと広がり続けています。
感染拡大期真っ只中の移動制限緩和は結果として顕著に表れており、首都圏からの帰省や旅行者によるクラスターが全国各地で発生中。
島国である日本の在住外国人の比率から考えても感染者の3分の1が外国人だと主張するのはあまりにも非現実的であり、外国人差別を助長させるもので決して許される言動ではありません。
海外在住者への差別や嫉妬もあり?
最近では人気ユーチューバーのバイリンガール英会話のちかさんファミリーが滞在先のマレーシアからの帰国によって大バッシングを受けています。
バッシングされた理由として「都合の良いときだけ日本国籍を利用するな」「中身は外国人だから感覚がズレてる」等々、まるで不良外国人のような扱いで誹謗中傷されています。
バイリンガールのちかさんは日本国籍でありながらアメリカ育ちであり、海外在住者への嫉妬心から外国人同様に差別的に扱われてしまいがち。
依然としてYouTubeの動画コメント欄には連日のように誹謗中傷が書き込まれており、自分たちの自粛不足が招いた感染拡大を入国者に責任転嫁するような言動も多く見受けられます。
さいごに
紛れも無い事実として、ウイルス感染の温床は日本国内にあります。
それを自分達のせいではないとして、国籍不明者=外国人と決めつけたり、帰国者に責任転嫁するのはあまりにも卑怯で自己中心的。
自らの行動を問題視せず、外国人に責任を転化し続ける日本人特有の責任転嫁気質を改めない限りはウイルスの撲滅は程遠く、現実を真摯に受け止めて今一度気を引き締める必要がありそうです。