延長コードから出火?浮き彫りになった県移管後の首里城のずさんな安全管理
目次
[画像はYahoo!ニュース公式Twitterより] 延長コードの溶けた痕が30カ所以上?
延長コードから発火?
先月31日の首里城火災から約10日、警察の現場検証により徐々に火災の原因が判明へ。
あくまで原因の一つで全容解明には未だ時間を要する見込みながら、延長コードの溶けた痕が30カ所発見されたことが明らかになっています。
火災の要因にもなった延長コードは今年2月から取り付けられたもので、首里城が国から県へと管理が移管された時期と重なります。
やっぱり県の安全意識の甘さ?延長コードは今年2月から
発火の原因とされる延長コードは県に移管された今年2月以降に設置されたとしています。
延長コードとはたこ足配線による発火の危険性も指摘されている通り、使用方法を誤ると火災の原因になり得るものです。
火災直前には正殿外の防犯カメラから白い発光体の映像も確認されており、延長コードを含めて引き続き検証が必要です。
火災の検証を妨げているのが、出火の前に正殿内の防犯カメラの電源を落ちていたこと。
出火の直前に正殿内の防犯カメラの電源を落ちていた?
電気系統の異常により防犯カメラの電源が落ち、更に火災へ繋がったという見方もできますが、「何者かが防犯カメラの電源を切った」という陰謀論も上がっています。
何者かが故意に防犯カメラの電源を落として首里城を炎上へと導いた陰謀論の可能性は限りなく低いものの、人災を含めて慎重に捜査を継続する必要があります。
原因究明を前にして、早くも加熱するのが首里城の再建問題。クラウドファンディングは早くも1億円を突破しています。
更に保険として年間2,940万円もの大金が支払われていたことも判明へ。
首里城への保険が年間2,940万円支払われていた!
首里城には年間2,940万円もの大金が保険として支払われていたことが判明しています。
年間2,940万円もの保険となれば補償額も相当なものが予想され、支給される保険額で首里城再建の費用が相当賄える可能性もあります。
現在クラウドファンディング以外にも、世界的に募金活動が繰り広げられており、首里城再建を名目とする募金詐欺も確認されています。
首里城再建不要論も根強い
今回焼失した首里城も元々は再建されたもので、琉球王国時代に建てられた首里城は想像よりも地味なものです。
商業価値を高めるために、より派手に大きくなった首里城ですが、一から再建となればより豪華に再建されるのでは?との懸念もされています。
莫大な税金を投じて再建するくらいならば、首里城跡の石碑を置いた広大な広場にすれば良いとの意見も多数。
さいごに
現時点火災の原因は完全には解明されていない段階、人災や陰謀論が完全に払拭されるまでは首里城再建問題は時期早々です。
仮に国から県管理へと移管されたことによる、沖縄県の安全意識の低さが招いた火災だったとするならば、再建反対の意見も充分に理解できます。