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各国で波及?シンガポールがアジアで初めて外国人観光客の入国を緩和へ

ついに鎖国も限界?アジアで最初に入国緩和を決断したシンガポール

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NZとブルネイがシンガポール入国で隔離免除へ

シンガポール政府は経済政策の一環で新型コロナウイルスの感染が落ち着いた国から順次観光客を受け入れることを表明しています。

新型コロナウイルスの収束国としてリスクなしと認められたのがブルネイとシンガポール。今回2カ国が最初に選ばれた理由としてブルネイの人口は約42万人、ニュージーランドの人口は約488万人であること。

同じく感染対策が成功した台湾(約2,400万人)とベトナム(約9,500万人)と比べても極めて低リスク。2カ国の感染対策が優れている点はもちろんですが、人口が少なく万が一観光客が殺到してもコントロールしやすい面がありそうです。

日本は含まれず?受け入れ対象国と隔離日数について

シンガポールの入国緩和

開始時期
2020年9月1日より受付開始
2020年9月8日より渡航可能

隔離免除
ブルネイ
ニュージーランド

低リスク国(7日間の隔離)
中国本土
マカオ
台湾
ベトナム
マレーシア
オーストラリア

対象国限定で9月1日より事前申請を開始、最短で9月8日から渡航が可能へ。

NZとブルネイは到着時のPCR検査で陰性ならば隔離が免除、低リスク国の6カ国には隔離日数を14日間→7日間に半減しています。

残念ながら日本を含め、その他の国については引き続き外国人観光客の受け入れが制限されますが、アジアで初めてシンガポールが鎖国を解除したことで周辺国に入国緩和が波及するかが注目されます。

隔離なしの入国者には接触アプリの利用を義務付けへ

明るい北朝鮮とも称されるシンガポールは独裁国家としても知られ、非常に厳しく国民や外国人の行動を監視していることで知られています。

街には至るところに監視カメラが設置され、抗議デモや集会も禁止されています。チューインガムの持ち込みが禁止されていることはあまりにも有名。

違反した者には厳しい罰則を科していますが、今回隔離が免除された外国人観光客には接触アプリの利用を義務付けてシンガポール国内での行動が記録されます。

万が一外国人観光客によるクラスターが発生しても迅速に感染経路の追跡が可能で、周囲に外国人観光客の往来を知らせて注意を促す効果も期待されます。

さいごに

今回シンガポールがアジア各国に先駆けて外国人観光客の受け入れを決断した意味として、あまりに深刻な経済打撃があったことが予想されます。

アジアの金融市場を引っ張る都市であると同時に世界一の空港と称されるチャンギ国際空港を擁するシンガポールは外国人観光客の流入が不可欠。

東京23区ほどの国土面積に人口もわずか560万人と国内需要で経済は支えるにはあまりにも厳しく、外国人観光客の受け入れをしないことには国家として成り立たない懐事情が挙げられます。