47階中24階まで階段で?冠水被害の武蔵小杉のタワー型マンションで停電と断水へ
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[画像はNHKニュース公式Twitterより] タワマンで新たなリスクが浮き彫りに?
武蔵小杉の47階建てタワーマンションで停電と断水
12日に上陸した台風19号による影響が日を追うごとに明るみになってきています。
先日、武蔵小杉のタワー型マンションで下水施設の故障によるトイレ使用禁止令をお伝えしましたが、別の47階建てタワーマンションでは停電と断水が続いています。
復旧には少なくとも1週間は時間を要する見込みで、住人の方々は最大で47階まで階段で上り下りしており、外出するだけでもひと苦労。
<追記>24階より下が停電?詳しくは記事下の最新情報へ
なぜタワーマンションで停電?
停電被害に襲われたタワーマンションでは配電設備が地下に設置されており、先日の台風19号がもたらした冠水により水没しています。
配電設備の故障は水道設備にも影響を与えていると見られており、停電が復旧するまでは断水がしばらく続くのではないでしょうか?
武蔵小杉は元々歴史的には多摩川の氾濫によって冠水や洪水が発生していた地域、冠水ハザードマップのエリアでもあります。
仮に地上2階以上に配電設備を設置しておけば、浸水のリスクはなく、故障を避けられと思いますが、マンション建設の利益を追求した場合、残念ながら地下に設置されることが多くなります。
住民の悲痛な声も?ホテルや親戚宅へ一時避難も
日本は高齢社会へと突入しており、武蔵小杉のタワーマンションにも多くの高齢者が入居しています。
階段で上り下りするのは、常識の範囲を超えています。特に足腰の弱いお年寄りは健康へのリスクも大きく「脚がけいれんした」との悲痛な声も聞かれます。
ミネラルウォーターなど必要物資を持って上り下りするのは限界があり、一部住民は停電が復旧するまでホテルや親戚宅へと一時避難をせざるを得ない状況。
タワーマンションの人気に陰りも?
タワーマンションでは兼ねてより指摘されていたリスクではありますが、リスクを天秤にかけてもタワーマンションは人気がありました。
富裕層の中には高額な高層階に住むことにステータスがあり、低層階の住民よりも優越感を感じる人もいます。
今回鼻をへし折られる形となったタワーマンションのトイレ禁止令、停電/断水被害はタワーマンションの人気に陰りを及ぼす可能性があります。
さいごに
近年日本は亜熱帯化が進んでおり、去年は関西へ非常に強い台風21号が上陸して関西国際空港の配電盤が水没、空港機能を失っています。
今年9月には台風15号が千葉県全土に壊滅的な被害を与えており、ようやく千葉県全土で復興へ歩み始めた矢先に台風19号の上陸。
幸い千葉県は深刻な災害は免れましたが、全国的には台風15号以上の犠牲者数を出しており、現在のところ影響は計り知れません。
地球温暖化もあり、今度も毎年同規模の台風が上陸する可能性が高く、タワーマンションに住むリスクは避けられないでしょう。
最新情報!47階中24階より下が停電
最新情報では25階〜47階までの電気系統は別で、47階中24階より下が停電中とのことです。
1階〜24階まではエレベーターが使えず、階段で25階まで上がりエレベーターで最大47階までは利用できるのか、
或いは1階〜25階までノンストップ、25階〜47階まで各階へエレベーターが使用できるという解釈なのかが気になります。
尚、断水に関しては全643戸で全てで発生しておりトイレも使用不可、引き続き詳しい続報が入り次第更新します。