武蔵小杉洪水

平瀬川氾濫?高津区溝口6丁目のマンション1階水没で60代男性の行方不明に

平瀬川氾濫?川崎市高津区溝口六丁目のマンション1階部分が水没!60代男性の行方不明に

[画像はNHKニュース公式Twitterより] 現場ではダイバーによる捜索が開始

12日午後3時頃、多摩川水系平瀬川の水位が急上昇!

台風19号上陸前の12日午後3時頃、多摩川水系平瀬川で危険な水位への上昇が目撃されています。

水位上昇を受けて行政は頻繁に町内放送による避難の呼びかけを開始、インターネット、エリアメール等でも高津区は警戒レベル4の避難勧告が発令されていました。

台風19号のピークに差し掛かる午後20時頃にはマンション前の道路が冠水、その後マンションに住む60代男性から腰の位置まで水に浸かったと110番通報。

午後9時過ぎにはマンション1階部分の天井まで水没、駆けつけたダイバーが潜水による救助を開始へ。

水没したマンション1階で意識不明の60代男性発見!

ダイバーの捜索によって110番通報したと見られる60代男性が救助されたものの、男性は意識不明でその後、既に息がないことが確認されています。

生死を分けたのは避難の有無、現場マンションは冠水ハザードマップに指定されていた地域であり、早急に避難すべきであったことがわかります。

男性がなぜ避難しなかったかは不明ですが、予想以上に早いスピードで浸水し、最大3メートルの高さまで上昇したことで逃げ切れなかったのではないかと見られています。

トイレ禁止令!武蔵小杉駅周辺では下水が溢れる

川崎市中原区武蔵小杉駅周辺ではマンホールから溢れ出した下水により駅周辺が冠水しています。

マンホールから溢れ出した水は茶色く濁った汚泥を含んでおり、冠水スポットでは「どぶのような悪臭が漂った」との証言が多数。

タワー型マンションでは地下の下水施設の故障によってトイレ禁止令が発令されており、復旧まで最大1カ月以上を要する見込み。

冠水エリアでは水着で泳ぐ若者も目撃

冠水現場では水着ではしゃぎ泳ぐ若者の姿が目撃されています。

前述の通り、多摩川の氾濫による冠水ではなく地下からの下水が溢れ出した汚泥を含む汚水。

万が一傷口等からばい菌が入り込むと破傷風などを引き起こすリスクもあり、非常に無謀な行為で健康リスクも心配されます。

冠水が引いた後、悪臭を放つ大量の汚泥が駅周辺の冠水スポットに残っており早急な清掃作業が必要。

乾燥した汚泥が風などによって大気中に漂い、肺へ吸い込んでしまった場合「ヘドロ肺」と呼ばれる呼吸器障害を引き起こすリスクもあります。

さいごに

今回の台風で大きく衝撃を与えたのはタワー型マンションのリスク、下水設備の故障に加え、現在も一部タワー型マンションでは断水や停電が続いています。

地上から最大で47階まで階段で上り下りせざるを得ない状況が続いており、復旧までには1週間を要する見込み。

富の象徴、成功の証でもあったタワー型マンションに人気に陰りが出る可能性があります。