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キャセイパシフィック航空のCEOが中国当局からの指導により引責辞任へ

社員が抗議デモ参加!キャセイパシフィック航空のCEOが中国当局からの指導により引責辞任へ

一国二制度を置く香港、日に日に強まる中国の影響力

キャセイパシフィック航空の社員が抗議デモに参加

日に日にエスカレートする香港の逃亡犯条例改正案騒動。

香港を代表する航空会社キャセイパシフィック航空のパイロット、客室乗務員、社員が抗議デモに参加したとして、中国当局は抗議デモに関与した全ての社員を中国本土間の便へ乗務させないよう求めたことにより、ついにCEOが引責辞任へ。

キャセイパシフィック航空CEOが19日に引責辞任へ

8月16日、キャセイパシフィック航空はルパード・ホッグ最高経営責任者(CEO)が19日付けで引責辞任することを表明。

これまでキャセイパシフィック航空は抗議デモに参加したとされるパイロットなど解雇する措置を取っていましたが、ストライキやデモ隊の空港占拠によって多くの欠航や遅延が発生し業績や株価が悪化。

中国当局によるペナルティや指導をCEOが一身に背負う形で、キャセイパシフィック航空としては騒動の幕引きを図る狙いがあると思われます。

一説には中国民航局に要求された香港抗議者関連のスタッフリストにCEO自らの名前だけ書いて提出したとも言われており、従業員を守って潔く身を引く行動にSNS上では「かっこういい」「サムライ」など称賛の声も聞かれてます。

中国国内ではキャセイパシフィック航空のボイコット?

中国の国営放送はキャセイボイコットのハッシュタグを生成し中国のソーシャルメディアでは「boycottcathaypacific」がトレンドへ。

中国国内では一連の抗議デモで香港への反発が日に日に高まっており、キャセイパシフィック航空への不買運動にまで発展しています。

一国二制度を置く香港ですが、返還から22年が経過し中国政府の影響力は強まる一方、キャセイパシフィック航空は中国民航局へ逆らうことは大きな逆風をうむことになるため、CEOの辞任は致し方ない決断といえます。

キャセイパシフィック航空は香港エクスプレスを買収完了

2019年7月21日、キャセイパシフィック航空は香港エクスプレスの買収が完了したことを表明。

香港エクスプレスは香港を代表するLCCとしてキャセイパシフィック航空と長らく競争関係にありましたが、親会社であるHNAグループの業績悪化により、グループ内で企業価値の高い香港エクスプレスを売却することで多額の債務を削減しています。

キャセイパシフィックは買収後もLCCとして香港エクスプレスのビジネスモデルを存続させる方針を取っており、香港の航空業界を実質独占する形で飛躍の年とするはずが出鼻をくじかれる展開に。

さいごに

今回のキャセイパシフィック航空のCEO辞任は英断として称賛されており、経営者として見本となる決断。

吉本興業の闇営業問題では社長や会長の1年間の減俸処分で済ませており、責任が甘すぎるとの批判を浴びていますが、今回キャセイパシフィック航空のルパード・ホッグCEOの引責辞任は上に立つものがどのように振る舞うべきかを教えてくれたような気がします。

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