制限の小出し連発で飲食店が疲弊?GoToトラベルが2021年中頃まで延長へ!
目次
連日のように小出しにされる制限や自粛要請により国民や飲食店が疲弊へ
自民党、GoToトラベルの延長を提言へ
11月30日、自民党の下村政調会長が首相官邸で菅首相と会談し「GoToトラベル」について「来年のGWあたりまで需要を喚起するため、期限を延長すること」を提言へ。
菅首相は国会内の党役員会で「経済対策は来週早々にも決定を行いたい」と述べ、引き続きGoToトラベルを柱とした経済対策について前向きな姿勢を示しています。
自粛警察「同じ苦しみを味わえ」
一方でSNS上では「私の成人式が中止なのに、GoToトラベルが延長なんて許せない」など不平不満が高まっています。
4月の緊急事態宣言下で度々問題になった「自分が自粛しているのに、他人が自粛していないのは許せない」とする他人に不寛容な歪んだ正義感を振りかざす「自粛警察」が再び増えつつあります。
自らの不幸によって他人の幸福をも奪う非常に身勝手な思想であり、観光業界の苦しみを考えると、一部の犠牲に限られる成人式よりも経済に直結するGoToトラベルを重要視すべきでしょう。
東京発着で高齢者と基礎疾患ある人に自粛呼びかけへ
12月1日夜、菅首相と小池都知事は首相会談で会談し、東京都発着のGoToトラベルに対して「65歳以上の高齢者や基礎疾患がある人」に利用自粛を呼びかけへ。
小池都知事は「制限」を念頭に菅首相と会談をしましたが、最終的には利用自粛へ落ち着いたとしています。
自粛期間はGoToトラベルの制限期間と同様に12月17日24時までに出発する旅行を対象に、12月13日24時までが無料キャンセル期限としています。
既存予約分の猶予期間が終了!北海道でキャンセルが続出へ
全国的な感染拡大により、GoToトラベルの新たなガイドラインが実施された11月24日から1週間が経過しています。
除外対象となった札幌市、大阪市を目的とする新規予約が一時停止され、既存予約の猶予期間も12月1日をもって終了へ。
これまで既存予約分によって、かろうじて支えられていた札幌の観光需要も12月2日以降は完全にストップ、既に臨時休業を決定するホテルも出始めています。
無料キャンセル期限迫る!
札幌市と大阪市を目的とするGoToトラベルでキャンセル料が免除される期限は12月3日迄。12月4日以降にキャンセルする場合は通常のキャンセル料が請求されるのでご注意ください。
札幌市、大阪市出発のGoToトラベル予約についてもキャンセル料が免除されています。キャンセル料が免除される期限は12月7日(月)迄で12月15日(火)迄に出発する旅行が対象。
またも小出し!地域共通クーポンの飲食店利用自粛を呼びかけへ
11月30日、観光庁は感染拡大地域での「地域共通クーポンを利用した飲食」を控えるよう呼びかけています。
これまでもGoTo Eat関連では「プレミアム付食事券の新規販売の一時停止」「ポイントの利用自粛」「お酒を提供する飲食店への営業時間の短縮要請」が行われてきました。
飲食店への包囲網強まる!
地域共通クーポンの利用自粛対象となるのは感染拡大地域における飲食店とされており、東京都や名古屋市などが該当する見込み。
最大2日間とする地域共通クーポンの使用期限の延長はされない見込みで、利用期限内に飲食店以外で使用する必要があります。
さいごに
GoToトラベルは延長も検討されている通り、経済効果は揺るぎないものの感染拡大に伴って強い逆風が吹いています。
連日小出しにされる制限や自粛要請によって飲食店が悲鳴を上げており、GoToキャンペーンによってかろうじて支えられてきた経済活動の低迷は避けられそうもありません。



